雑木の庭の進化

最近定着してきた感があるありますね雑木の庭スタイル。
昔は、お客様と話していてもなかなかイメージが伝わりにくく、実物も少ないのでプレゼンに苦労した経験があります。でも最近は、お客様から雑木の庭スタイルで作ってくださいって要望が出てくるようになってきましたね!雑木の庭を作り始めた10年位前では、同業者にも理解されていない状況だったので、時代が変わってきた感があります。お金をかけている所では、外構もエクステリアなども一体化させている所もありかなり洗練されています。

湖北だとまだまだ定着しているレベルではありませんが、これから確実に流行し定着していきます。やっと認知されてきたなぁって喜んでいますが、天邪鬼な僕は、その次ってなんだろうと考えています。

雑木の庭は、1/1スケールで自然の美しさを生活空間に再現するのが素晴らしいポイントです。ですが、完成度が上がれば上がるほど、美術品の様な扱いになり所有欲のみを満たすだけの存在に成り下がってしまうのが欠点です。ではそこで新しい庭園文化として定着させるためには、何が必要なのかをここ数年ずーっと考えていました。
庭の本質は、舞台環境を整えることです。庭が主役ではなく、人が主役です。人が豊に幸せな時間を過ごすための舞台を整えるのが一番大事な仕事です。主役不在な物語をみているから物足りなくなっている。では次は、主役の帰還が物語の王道です。家であれば、「住人」が主役です。住人は、暮らす事を目的に家と庭を作ります。ならば足りない要素は、「暮らし」になるわけです。(商業施設なら「客」公共施設なら「市民」などが主役になり目的が設定されます。)

「雑木の庭」×「暮らし」=「森の庭」

これが今の僕がたどり着いた答えです。自然を所有するのが雑木の庭で、自然と共生するのが森の庭です。庭を綺麗に保つ人生ではなく、人生を豊かにしてくれる庭をつくるのが森の庭です。
現代において自然そのものに価値があります。価値と一言で表しましたが、色々な要素があります。見た目が美しい自然、学びの場としての自然、遊ぶ空間などの環境としての自然、食としての自然など、自然とは膨大な価値の集合なのです。雑木の庭は、見た目だけに特化しており、残りの美味しい部分を食べ残している状況なのです。ご馳走がまったく手付かずに残っている!じゃぁ食べましょう!ってのを提案するのが、森の庭です。
雑木がたくさんあると林、林が大きくなると森、自然に囲まれるのが森です。散歩するには楽しいですが、生活するには大変なのが森です。そこで創意工夫するのが森の庭が目指すところです。

・自然環境の再現
・居場所を作る
・楽しいを追求

などが必要な要素かなと考えています。まだ曖昧なので今後つめていきます。
美しい自然ではなく力強い自然、ハンモックをくくっても折れない木、落ち葉が落ちていたほうがいいと感じる空間、虫に刺されても許せる心を育てる環境、管理が必要ない自立したシステム(自然環境の再現)、休日が充実する場所、不便を愛せるゆとり

一番近いイメージは、山奥の子供が友達と裏山に作った秘密基地です。トムソーヤかもしてません。休日を充実するための場所であり、人生のゆとりを作る場所です。
モノからコトへの変革とよく聞きますが、形ではなく何がしたいのか、何にしあわせを感じるのか、それを形にするのが森の庭です。庭キャン、庭メシ、庭遊びなど提案を始めたのも、森の庭へ繋ぐのが目的です。きっと楽しい次の時代が始まるぞーーーー!!!
長浜や米原は田舎だけど、土地があるしゆとりがある、都会の奴らが羨むような時代にしましょう!